定年退職
定年退職の送別会の要
会社での出会いがあれば必ず訪れるのが別れです。
何事も分かれるのは辛いものですが、だからこそ最後は素晴らしい会にしたい。
皆さんもそう思われているんじゃないでしょうか?
そこで今回は、そんな定年退職を迎えられた人の送別会での挨拶と本人によるお礼の言葉について要点を絞って書かせていただいております。
基本的にそこまで堅苦しくしなくても良いのですが、要点だけは頭に入れておいても損はありません。
是非、参考にしてみてください。
【尚、定年退職以外の方はコチラ↓】
結婚退職(寿退社)の場合の挨拶
中途退職・転職の場合の挨拶
恩師の退官・退職の場合の挨拶
転勤の場合の挨拶
卒業の場合の挨拶
送別会の挨拶 定年退職の場合
【ポイント】
- ・主役の定年退職される方に対し、心からの感謝とエールを込めて「送別の言葉」を贈ります。
- ・「送別の言葉」を贈る方は、主役の定年退職される方と日頃から接する機会が多かった方、もしくわその後の常務を引き継ぐ方が望ましいと思われます。
送る側の送別会の挨拶(定年退職)の文例
○○部長。
長い間お世話になり、本当にありがとうございました。
私は入社時に□□支店で、当時、営業部のエースとして活躍しておられた○○部長に営業のイロハを一から教えていただきました。
営業一筋○○年、ずっとみんなを引っ張っていただき本当にありがとうございました。
○○部長がよく冗談まじりに「そんなんで、俺がいなくなったらどうするんだよ」と言っていましたが、本当にその日が来てしまいました。
わかっていたことではありますが、○○部長がいない会社を想像することができません。
○○部長からは本当に数多くのことを学ばせていただきましたが、一番心に残っているのは「逃げるなよ」という一言でした。
仕事で嫌なことが重なり、○○部長に辞表を出したときに、言われたのが先ほどの一言でした。
あの言葉がなかったら、私は今ここにはいません。あそこで踏みとどまり頑張れたのも○○部長のお陰です。
ありがとうございます。
このたびめでたく定年を迎えられ、退社されることは本当に名残り惜しく、まだまだ教えて頂きたいことが沢山ありますが、今後も変わらぬご指導をお願い申し上げると共に、どうか健康に留意され、お元気でご活躍ください。
今まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。
【ポイント】
- (1)まずは、定年退職される方へお世話になったことへの感謝の気持ちを伝える。
- 【例文】○○部長。 長い間お世話になり、本当にありがとうございました。
- (2)ねぎらいのことばを添える。
- 【例文】営業一筋○○年、ずっとみんなを引っ張っていただき本当にありがとうございました。
- (3)退職される方との在職中のエピソード(思い出)を話す。
- 【例文】○○部長からは本当に数多くのことを学ばせていただきましたが、一番心に残っているのは~。
- (4)最後に退職される方のご活躍をお祈りする。
- 【例文】今後も変わらぬご指導をお願い申し上げると共に、どうか健康に留意され、お元気でご活躍ください。
主役の言葉(退職される方の挨拶)
定年退職の送別会の要
【ポイント】
- ・入社してからこれまでのことを振り返り、感謝の気持ちと今後の抱負を述べる。
- ・あまりダラダラと長くなりすぎないように注意。
主役の送別会の挨拶(定年退職)の文例
ただいまご紹介に預かりました○○でございます。
(↑_小さな集まりの場合は、この一文は省略)
今日は私○○のためにこのような盛大な送別会を開いていただき、本当にありがとうございます。
また先程は社長をはじめ皆様から身に余るお言葉を頂き、感謝の念に耐えません。
この度、○月△日をもちまして、○○社を退職いたしました(いたします)。
この○○年、長いようであっという間だったような気がします。
皆様には○○年の長きにわたりお世話になってきました。
経理、営業、人事、製造管理、総務、と経験してきた中で、私が一番忘れられないのは、ちょうど○○年前、初めて転勤を命じられ、○○工場に勤務を命じられたときのことです。
ちょうど当社が、会社としての合理化に着手したばかりの年で、本社から通 達される人員整理の報せに、現場での反発は相当のものでした。
それまで本社にいた私は、彼らにとっては敵の先鋒であり、不平の鉾先でもあります。
毎晩のように酒を酌み交わし、腹を割って、納得がいくまで語り合いました。
最終的に問題点を洗い出し、それを解決することを条件に、本社に対して「○○工場リストラゼロ」を確約させたのは本当に根気のいる作業でありましたが、やりがいを感じ毎日が充実した日々でもありました。
社長をはじめ、社の皆さんには、本当にお世話になりました。
こうしてつつがなくこの日を迎えることができましたのも、理解のある上司、心を割って話し合える同僚、優れた部下に恵まれたおかげと心より感謝をいたしております。
また、自分の力を存分に発揮できる職場と巡り合えたことは、私にとって最高の幸せであったと感慨を新たにしております。
退職後は、ボランティアなどもやってみようかと思っております。
ひょんな縁で、学生時代の友人とボランティアに参加したのですが、これが実に楽しく、子供達も非常に喜んでくれまして、最近では毎週末が待ち遠しく、これこそ私が情熱と時間を注ぐのにふさわしいと思うようになりました。
幸い、妻も応援してくれておりますので、次年度はどんな課題を教えようかとカリキュラム作りの準備を始めているところです。
本当にありがとうございました。
【ポイント】
- (1)まず、参加者皆様へ送別会を開いてくれた事への感謝の気持ちを伝える。
- 【例文】本日は私○○のためにこのような送別会を開いていただき誠にありがとうございます。
- (2)自分が○月△日で退職した(する)旨を伝えます。
- 【例文】この度、○月△日をもちまして、○○社を退職いたしました(いたします)。
- (3)会社に在職した年数とその間の思い出に残っている事などを話します。
- 【例文】顧みますと○○年の長きにわたり本当にお世話になってきました。~心に残っている事などの話~
- (4)退職に際しての在職中にお世話になった事への感謝の気持ち。
- 【例文】公私共に絶大なるご指導とご鞭撻により大過なくすごす事ができましたことは忘れられない思い出です。ありがとうございました。
- (5)退職後の事を言える範囲で簡単に話します。
- 【例文】退職後は~言える範囲で簡潔に~
- (6)送別会開催へのお礼をもう一度して挨拶を終わります。
- 【例文】最後に、このような会を開いていただいた事へのお礼と皆様のご健勝とご活躍を、そして○○株式会社のご発展をお祈り申し上げ、挨拶に代えさせていただきます。
その他の退職の場合も基本的に送別会での挨拶はそう変わりません。
上記はかなり堅い言い回しですので、仲間内での送別会の場合は、もっと簡単な言い回しの挨拶でもかまいません。
上司なども出席されているような送別会の場合は、上記のような言い方を基本として自分なりの内容を盛り込んだ挨拶を行ないましょう。
また、転勤などの場合も基本的には同じような順序で内容を言い換えればよいでしょう。